雅美の浮気封じ 2

 「あれが…悪かったのかな…」
 雅美ベッドから起き上がって寝ていた部分を眺めた。
 雅美の寝ていた部分は、お尻あったところをを中心にハート型のしみが出来ていた。布団だけではない着ているパジャマもお尻を中心に背中のほうまで濡れている。
 雅美は、どうしてよいか分からず隣で寝ている武志を思わず起こしてしまう。
 高志は、眠たそうに目をこすりながら横から雅美の顔をのぞいた。
 雅美は、その場所に立ったまま恥ずかしそうに顔を赤くする。
 「どうしたの?…えっ、オネショ…雅美がおねしょなんて初めてだね…何が悪かったの?…とにかく早く着替えないと風邪を引いてしまうよ」
 小さな子供に言うような口調である。
 「おねしょをしたから笑っているんでしょう」
 雅美は、少しすねた可愛い感じで恥ずかしそうに言った。
 「笑ってなんか…あれって?」
 雅美が、いつもと少し違う雰囲気を高志に見せていた。オネショをしたせいなのだろう、何か甘えたような本当に小さい子に戻ったみたいな雰囲気が、雅美のしぐさの中に漂っている。その姿が本来雅美が持っている本質だった。

そして高志が、雅美がそうなるように医者に相談して作られたおねしょなのだ。

 高志は、雅美の行動や下着などを見ていると、雅美が浮気しているように思えてならない。一連の動作や衣類などの変化がそれを物語っている。そのため意を決しての、雅美の浮気を封じるための第一歩だった。

 「昨日ね、通勤の途中、自転車で道路と歩道の段差に当たったの。その時あそこを打って…その後しばらく感覚が麻痺したみたいに無かったのよ」
 雅美は、少し大げさに言い訳を言う。そうでも言わなければ雅美もおねしょをした格好がつかない。
 確かに打ち付けたのは事実だが、そんなに強く打ち付けたわけではなく痛みもほとんど無かった。
 雅美も初めてのことで困惑してしまう。まさか高志の策略だとは思わない。
 「打ち付けたところが悪かったんじゃない?一度医者に見てもらいに行ってきたら。後でもっと悪くなったら困るだろう」
 高志は、わざと深刻そうに雅美を見る。
 「そんなこと…恥かしくって…医者になんか行ける訳無いじゃない…恥かしい」
 雅美も、この時は一過性のものと思っていた。この年になっておねしょのことで医者になんかに恥かしくっていけるわけが無い。

 さすがに雅美も次の日から帰ってくるのが早くなって来ていた。
 利尿剤の影響で、仕事中でも喉が渇き、よく水分を取るようになっていたし、そのせいかトイレが普段に比べて極端に近くなっていたのだ。
 確かに何時もよりトイレに行く回数が多くなっていたし、無性に喉が渇くから飲み物をよく口にする。雅美も原因が良く分からなかった。しかも急に尿意が湧いたと思うと我慢できないくらい強くなってくる。トイレに駆け込んでも間に合わなくて少しショーツを濡らしてしまうことが多くなった。気を抜いたら確実に漏らしてしまうだろう。
 今までこんなことは無かった。うかつに会社の同僚と飲みに行って酔って失敗することなんか出来ない。そのため同僚の、いやその男性の誘いも断ったのだ。

 「トイレに行ってきた?」
 高志は、寝る前に小さな子供に対するように雅美に言う。
 「行って来たわよ…」
 雅美は、少し憤慨したように呟いた。でもそうは言ってみても夕べみたいな失敗をしないという自信は無かった。

それになんだか無性に眠いのだ。雅美自身オネショのせいで朝早く起きたからだと思っていた。食事に混入された睡眠剤の影響だとは思わない。

 高志は、雅美が用意する食事の中に、雅美の吸い物のお椀の中に昨日と同じように睡眠薬と利尿剤を混ぜ込んだ。

雅美はそうとは知らずそれをうまそうに飲み込んでいた。

 「今日は友達と飲み会には行かなかったの?」
 高志は、探るように食事中探りを入れながら、雅美に疑われないように雅美のおわんの中に睡眠剤と利尿剤の粉末をさっと入れてしまう。
 雅美は、食卓に戻って疑いも無くおわんの中のものを飲み干した。
 「誘いはあったけど…あまり頻繁には行けないでしょう」
 本当にその男性から誘いがあった。雅美自身何も無ければ行くつもりだった、夕べの出来事と仕事中の体の調子を考えると行くことは出来なかった。

 雅美は、まだ高志以外の男性に裸を見せたことはない。恥かしいのだ。成長してない子供みたいな貧弱な胸と無毛ではないが陰りの薄い股間の茂みが。そのため裸になれば童女みたいに縦割れがはっきり分かる。それが自分と同じ大人の女性と比べると恥かしいのだ。そのため、その男性が執拗に誘ってもためらっていた。
 その男性とまだ二人きりでのみに行く機会は何回も無かった。体がこんな調子でなかったら今日当たりその男性の誘いに乗ってみようと思っていた。

 夜中に体が揺り起こされて目を覚ます。でもとても眠たいのだ。武志が睡眠剤の切れる時間を見計らって雅美を起こしたのだ。もちろん雅美のお尻を触っておねしょを確認してからだ。
 「起きて…」
 頭がボーっとしていて何がなんだか分からない。
 「お尻が…」
 雅美は、そこまで言われてハッとする。
 「お、おねしょ…」
 頭の中の霧が晴れるように意識が徐々に回復してくると、確かにお尻の辺りが濡れているような感覚が戻ってくる。そう感じても眠たいほうが強い。
 不意に足が持ち上がりパジャマとショーツを脱がされる。高志が雅美の濡れた物を脱がしているのだ。
 もちろん雅美のパジャマの下はパンツタイプになっていて可愛らしい少女が穿くようなものだ。しかもショーツも同じように小さな子が好んで穿くような可愛らしいものだった。その両方が雅美のおしっこを吸って湿っていた。
 「恥かしい…自分で脱ぐから…」
 雅美は、恥かしく思うのだが体が言うことを利かないし、何をされてもめんどくさくて武志に抵抗できない気分だった。
 「一度医者に行ったほうが…」
 武志は、雅美のむき出しの股間を見て”したい”と思うのだが大事なものは立たなかった。
 「い、いや…こんな恥かしいこと医者になんか行けない」
 「さあ、もう一度トイレに行って…」
 高志は、小さい子に言うように雅美に言って、濡れたパジャマとショーツを丸め、新しく取り替えたシーツの下にバスタオルを敷きこんだ。
 「脱がせたから…後はトイレに行って新しいものに履き替えないと」
 そうは言われても眠たさが強くてめんどくさいことは事実で、雅美はそのまま動こうとはしなかった。目を閉じれば確実に眠ってしまうだろう。
 「二度も、…二日も続けてオネショしてしまうんじゃ…医者に行かないんだったら、おねしょしてもいいように雅美は小さい子供のようにオムツでもする?」
 「お、おむつ!…」
 まさかの言葉に雅美は驚くが眠たいほうが強い。
 「そう、オムツだよ。オムツをすればいくらオネショしても大丈夫だろう」
 「それはそうだけど…でもオムツなんて、そんな…恥かしくって…」
 オムツと聞いて雅美は赤くなった。オムツは赤ちゃんが使うものと雅美は決め付けていた。でもオムツならば確かにオネショをしても周りは汚れない。
 雅美は、うつろい行く中でそう考えていたが、そのことを考えるのがめんどくさいぐらい眠たかった。
 「明日からオムツをして寝るんだよ」
 「わかったわ…眠たいから…」
 雅美は、高志がオムツといったのを覚えていたが、自分が何を言ったのか覚えていず、ショーツやパジャマを着せられたのも分からず何時の間にか意識がなくなっていた。

 朝起きると、又しても雅美のパジャマは濡れていた。下に敷いたバスタオルもパジャマもショーツもぐっしょりと濡れている。
 「ああ…どうしよう…また?…あれ、夕べ確か取り替えられた…一晩に二回も?あれは夢だったのかな?」
 夜中のことが夢だったのか何なのか思い出せない。
 雅美は、横でまだ寝ている武志の背中を見た。時計はまだ6時にはなっていなかった。
 武志を起こさないようにそっとベッドを抜け出す。お尻の下に敷いてあったバスタオルをゆっくりと丸めた。バスタオルはしっとりと濡れていてオシッコの臭いが雅美の鼻をつく。
 「やだわ…オシッコの臭いが…」
 薬のせいでアンモニアの臭いが強くなっていたが、恥かしさで気持が一杯の雅美には、薬で臭いがきつくなっているなんて気付くはずは無かった。
 それを持って脱衣所に行くと高志が持ってきたのだろう、夕べのパジャマとショーツが丸めて置いたあり、オシッコの臭いが強く漂っていた。
 「恥かしいな…やっぱり…一晩に二回もオネショなんて…私、どうしちゃったんだろう?」
 それが雅美の浮気を封じる夫の策略だとは考え付かなかった。
 雅美は、脱衣所の鏡を見つめた。灯りが少ない為、雅美のパジャマの濡れた部分は黒っぽく染みになっていて余計はっきり濡れていると分かる。
 それらを脱いでいる時、何かが頭の中によみがえってきた。それは夜中の高志の言葉だった。
 「これじゃ本当にオムツが必要かな…何度もオネショしちゃうようじゃ…お、おむつ?…」
 口に出し、今夜からオムツを着けなくてはならないことを思い浮かべ恥かしさが湧き上がる。
 「やだ…オムツだなんて…小さい子みたいで恥かしい…でも何度もオネショをしてしまっているから…やっぱり今夜から着けなくてはいけないのかな…」
 なぜか心臓の鼓動が早くなり、股間の一番感じる部分がズキズキと疼きだしてしまう。
 「…?」
 なぜそんなふうに股間が疼くのか雅美には分からなかった。


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